診療科別研修内容（耳鼻咽喉科）
当院の医師臨床研修プログラム概要です。
Resident program
研修目標
（1）一般教育目標
- 基本的診察の知識・技能・態度の習得
- 緊急患者の初期治療
- 慢性疾患・高齢患者の管理
- 末期患者の管理
- 患者・家族との人間関係
- 患者の心理面・社会面の問題解決、説明、指導
- チーム医療の実践
- 紹介・転送に関しての適切な判断
- 適切な診療録の作成
（2）外来
行動目標
- 患者の受け入れ、問診／患者心理を理解して問診する態度を身につける
- 診断・検査／外来で行い得る検査方法や検査機器を理解し、必要にして十分な検査を行い得る能力をもつ。
- 鑑別診断／問診、症状、所見による診断ならびに鑑別診断を行なう能力をもつ。
- 救急処置／ 救急疾患、外来診療に伴う偶発症に対する診断能力、処理能力を身につける。
（3）入院
主治医として耳鼻咽喉科領域の基本的臨床能力を持ち、入院患者に対して、全身、局所管理をできる。
行動目標
- 主治医としての基本的能力
- 入院患者の全身管理
- 専門領域の技術の習得
（4）検査
耳鼻咽喉科領域の専門的検査の適応に従い、それを指示（依頼）あるいは実施し、結果を判定評価して、問題解決のため利用する。
（5）手術
耳鼻咽喉科領域の基本的手術に関する意義、原理を理解し、適応を決め、手術手技を習得し、手術前後の管理ができる。
行動目標
- 手術に関する一般的知識・技能を習得する
- 耳鼻咽喉科領域の基本的な手術ができる
- 手術法の原理と術式を理解し、手術の助手を務めることができる。
個別研修目標
- 耳、鼻・副鼻腔、口腔・咽頭、喉頭、気管、食道、頸部の解剖と機能、病態に関する基本的知識を習得する。
- 耳鼻咽喉科・頭頸部領域の診察法の視診（耳鏡検査、前鼻鏡・後鼻鏡検査、間接喉頭鏡検査）、触診（頸部、口腔内など）、内視鏡、顕微鏡の操作を習得する。
- 耳鼻咽喉科における一般検査（ 純音聴力検査、チンパノメトリー、アブミ骨筋反射検査、平衡機能検査、電気味覚検査、ファイバースコピー、聴性脳幹反応検査、静脈性嗅覚検査、顔面神経の検査など ）を理解し施行できる。
- 耳鼻咽喉科の基本的な手術（ 鼓膜切開術、鼓膜チューブ挿入術、鼻出血止血術、鼻茸切除術、鼻骨骨折整復術、アデノイド切除術、口蓋扁桃摘出術、気管切開術、喉頭微細手術、リンパ節生検、外傷の縫合など ）を実施できる。
- 耳鼻咽喉科におけるやや高度な手術（鼓室形成術、内視鏡下副鼻腔手術、顎下腺摘出術、耳下腺腫瘍摘出術、喉頭全摘術、頸部郭清術など）の助手をつとめることができる。
- 基本的な耳鼻咽喉科疾患（急性中耳炎、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、急性 扁桃炎、扁桃周囲膿瘍など）の診察、治療を外来で行うことができる。
- 耳鼻咽喉科領域の救急疾患（鼻出血、めまい、外傷など）に対して、迅速かつ的確な処置ができる。