診療科別研修内容(皮膚科)
当院の医師臨床研修プログラム概要です。
Resident program
研修目標
皮膚病変を訴えてきた患者を診察し、その病態の把握、疾患の大別ができ、必要な検査を実施できる。
軽症なものについては説明、治療ができ、指示を与えることができる。また、重症なものの病態を理解し、指導医、専門医に頼診し、指示を求めることができる。
習得すべき項目
(1)問診:皮膚疾患の診断・治療に必要な病歴の問診ができる。
- 問診により皮疹の分布および時間的経過を明らかにできる。
- 皮膚疾患に対する今までの治療歴を明らかにできる。
- 他疾患の有無を確認し、治療歴を明らかにできる。
- アレルギー歴をとることができる。
(2)診察・検査発疹の視診触診を行い、必要な検査を選択し指示できる。
- 発疹の区別ができ、所見を正しく記載できる。
- 患者の全身状態を把握し、発疹との関連を判断できる。
- KOH検査を実施し結果を判断できる。
- 貼付試験を実施して陽性アレルゲンを説明できる。
- 光線試験、光貼付試験の意義を理解し実施できる。
- 簡単な皮膚生検ができる。
(3)診断:一般的な皮膚疾患について診断ができる。
- 湿疹の診断ができる。
- 蕁麻疹の診断ができる。
- せつ、蜂窩織炎、伝染性膿痂疹、白癬菌症、カンジダ症、ヘルペスなどの感染症の診断ができる。
- 薬疹の疑診ができる。
(4)治療:基本的な処置と治療ができる。
- ステロイド外用剤の適応を選び使い分けができる。
- 光線治療の適応を選ぶことができる。
- 皮膚感染症に対する治療を選択し、指示できる。
- 凍結療法、電気焼灼療法について適応を選び行える。
- 穿刺、切開排膿などの皮膚外科的処置が行える。
- 褥瘡の処置が行える。
(5)患者指導:治療上必要な患者の生活指導ができる。
- 日常生活における入浴、遮光、アレルゲンの回避について指導できる。
- 伝染性皮膚疾患において注意事項を指示できる。